はじめに
Gitでバージョン管理を行っていく際に基本的なコマンドである、「$ git add 」コマンドについて見ていきたいと思います。
ワーキングツリーでファイルを修正した後は、「ステージングエリアに追加しコミットして完了」という基本的な流れになりますが、ステージングエリアに追加するコマンドが今回ご紹介する「$ git add 」コマンドになります。
因みにステージングエリアとは、コミットする前の一時的な領域のことです。
ファイルだけでなく、ディレクトリごとステージングエリアに追加したい場合もあるかと思いますので、順に見ていきたいと思います。
バージョン管理を行っていく上で、ファイルを修正した後はなにをすればいいですか?
修正したファイルはステージングエリアに追加する必要がありますので、コマンドで追加しましょう。
ファイルを修正したらgit addコマンドでステージングエリアに追加する、ということですか。ふむふむ。簡単ですね。
ディレクトリごとステージングエリアに追加する場合も同様ですので、早速やってみましょう!
構文
「$ git add 」コマンドの基本的な構文は以下になります。
$ git add <ファイル名>
$ git add <ディレクトリ名>
$ git add .
「$ git add . 」の「.」(ドット)は、変更があったファイルやディレクトリを一括してステージングエリアへ追加してくれます。
ステージングエリアにファイルやディレクトリを追加
ファイルを修正したら、「$ git add 」コマンドでステージングエリアに追加しましょう。
ただ、ファイルを追加するといっても単数か複数か、またディレクトリごとステージングエリアに追加したい場合があるかと思います。
ひとつずつ見ていきましょう。
$ git add コマンドで「ファイル」をステージングエリアへ追加
ステージングエリアに追加したいファイルが1つなのか複数なのか、それによりコマンドの引数が若干異なります。
1つのファイルを追加する場合
ステージングエリアへ1つのファイルを追加する場合は、以下になります。
$ git add <ファイル名>
コマンドの引数には、修正したファイルを指定してあげる形です。
一番シンプルな形ですね。
複数のファイルを追加する場合
ステージングエリアへ複数のファイルを追加する場合は、以下になります。
$ git add .
「$ git add 」コマンドの引数は「.」(ドット)になります。
「.」(ドット)を指定してあげることで、変更があったすべてのファイルやディレクトリがステージングエリアに一括追加されます。
複数のファイルを追加する場合(拡張子指定)
また、拡張子を指定する方法もあります。
$ git add *.py
上記はひとつの例ですが、変更した複数のpythonファイルのみをステージングエリアへ追加、という形ですね。
また、ファイルを修正するごとにわざわざgit add コマンドを打ち込むより、上記のように「$ git add .」コマンド などで一括処理した方が楽な場合もあるかと思います。
$ git add コマンドで「ディレクトリ」ごとステージングエリアへ追加
ステージングエリアへディレクトリごと追加したい場合は、以下になります。
$ git add <ディレクトリ名>
ディレクトリ内の複数の変更済みファイルが、ステージングエリアへ追加されます。
まとめ
ワーキングツリー内で修正したファイルやディレクトリをステージングエリアへ追加するには、「$ git add 」コマンドを使いました。
1ファイルずつステージングエリアへ追加するのが面倒な場合は、一括で処理した方が楽だと思いますし、他のオプションも使用していけばよいかなと思います。
gitには沢山のコマンドがありますので、こちらもご参考にしてください。
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