Cisco Line VTYについて

Ciscoルータやスイッチを設定する際、リモートアクセスを有効化・管理するために使用されるのがLine VTY(Virtual Teletype)です。このコマンドを理解することで、SSHやTelnetを使った安全なリモート接続を設定できます。

line vtyに関連するコマンドや設定を、次のページでも紹介しています。

 cisco cli commands:関連コマンド

★cisco username privilege level:ユーザの権限管理

running config:現在の設定確認

enable secret

Line VTYコマンドについては、こちらの記事もご参考にしてください。

Line VTYの概要

Line VTYとは?

Line VTYは、リモート接続(SSH/Telnet)の設定や管理を行うためのインターフェースです。

Line VTYとは?
  • VTY(Virtual Teletype)は、リモート接続用の仮想的な端末ラインを指します。
  • SSHやTelnetでルータやスイッチに接続する際に使用されます。

役割について

役割については、以下の点が挙げられます。

役割
  • Ciscoデバイスへのリモート管理を可能にする。
  • ユーザ認証、セッション制御、セキュリティ設定を行うためのインターフェースを提供。

特徴について

特徴については、以下の点が挙げられます。

特徴
  • Line VTYは物理的なインターフェースではなく仮想的なライン。
  • 一度に複数のユーザがリモート接続可能(通常はデフォルトで5つのセッション:VTY 0~4

基本的なLine VTYコマンドと設定例

VTYラインへのアクセス

基本的な設定例としては、次のようにLine VTYの設定モードに入りコマンドを投入します。

## line vtyに入るコマンド ##
Router(config)# line vty 0 4

0 4:VTYラインの番号範囲(0~4がデフォルト)です。

具体的な設定については、他にも次のような設定があります。

  • リモート接続用パスワードの設定: Router(config-line)# password mypassword
  • SSHのみの接続を許可する設定: Router(config-line)# transport input ssh
  • ユーザごとの認証設定(ローカルユーザ): Router(config)# username admin privilege 15 secret adminpassword
  • アクセス制御リスト(ACL)の適用: Router(config)# access-list 100 permit 192.168.100.0 0.0.0.255
  • Line VTYの基本的な動作確認コマンド、など(上記コマンドは一部分です)。

詳しくは、こちらの記事をご参考にしてください。

関連コマンド

★show running config

★cisco username privilege level

SSHやTelnetの設定方法

アクセス制御リスト(ACL)やセキュリティ強化の方法